《顔の皮膚トラブル》に使える外用薬まとめ【もずくの薬勉強部屋EX】

顔に使える市販薬まとめ

マスク肌荒れ、してませんか?

 

どうも、皆さん。

“マスク肌荒れ”を起こしがち(!)な

医薬品登録販売者・もずく(@mozuku_on7sea)です。

 

突然ですが重大発表

今まで『もずくの市販薬勉強部屋』等と題して

Instagramnote

市販薬に関する情報をまとめて置いていましたが…

 

  • もっと多くの“医薬品登録販売者”に情報を届けたい
  • より有益な情報を発信→ブログのパワーアップを図りたい

との考えから、

市販薬絡みのInstagram・noteの投稿をリライト

→順次ブログ記事としてupしていく事にしました!

(パチパチパチパチ)

カエデ
Instagramやnoteには

なかなか手が回らないようだったし、

統合して丁度良いのでは?

もずく
いわゆる“選択と集中”ですな。

Twitterでのアンケートによると、

どうやら需要もあるみたいだし。

 

そんなワケで、今回は

《もずくの市販薬勉強部屋EX》第1回!

“マスク肌荒れ”などのの皮膚に使える外用薬】について

まとめた記事をお届け。

カエデ
マスク必須の生活開始から、

随分と経つもんねぇ。

もずく
職場では、マスクによる皮膚トラブルの相談が

ちょいちょいあるね。

もずく自身、結構ひどく

肌荒れしてた時期もあったよ…(汗)

 

この記事は、こんな方にオススメ。↓

こんな方にオススメ

  • 研修中の登販で、薬接客がただただ不安…orz
  • 試験に合格してから日が浅くて、もはや不安しかない!
  • 忙しくて、薬の勉強する時間が取れないンゴ…orz
  • 市販薬に関する知識、ドンドン深めていきたい!
  • 忙しくて調べ物する時間がないので、”情報まとめ”をサクッと読みたい!

 

それでは、市販薬の世界へ潜ってみましょう…。

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何故起こる?マスクによる《皮膚トラブル》

長引くコロナ禍の中で、注目度が高まってきた

マスクによる皮膚トラブル。

その要因は、大きく分けて3つあります。↓

トラブルの3大原因

  1. 摩擦
  2. 蒸れ・乾燥
  3. 接触

 

以下、順に解説していきます。

 

【原因その1】マスクと肌との《摩擦》

肌には《バリア機能》というモノが備わっています。

このバリアは、化学物質や紫外線、物理的な刺激などから

肌を守ってくれる有能かつ重要な壁

 

そこに、長時間のマスク装着や

マスク着脱による摩擦が加わると…

肌と繊維がこすれ合って《バリア機能》down

ちょっとした刺激でも、肌がダメージを受けてしまう 

その結果、かぶれ等の

皮膚トラブルを起こしてしまう事も。

 

【原因その2】マスク装着による《蒸れ》+《乾燥》

息によって、マスク内の温度・湿度は高い状態に。

汗や皮脂の分泌が増え、雑菌が繁殖しやすくなります。

カエデ
春や夏は、特に要注意ですな。

 

ニキビの原因菌(アクネ菌)が増殖すると、

マスク下にニキビができてしまう事も。

(俗に“マスクネ”と言うらしい)

 

更に

  • マスク内の蒸れ
  • マスクを外した時の急激な環境変化

…などの原因により、肌内部の水分は蒸発して

乾燥してしまいます

もずく
高温多湿で潤ってるように見えて、

実際は逆に乾燥している…と言う罠。

 

《バリア機能》の低下+乾燥

肌が更にダメージを受けやすくなる 

↑のような悪循環にハマってしまう事も…。

 

【原因その3】マスクとの《接触》

マスクとの接触に皮膚が負けて、

かぶれてしまう場合があります。

いわゆる『接触性皮膚炎』というヤツ。

マスクによる直接刺激だけでなく、

マスクの素材の何かに

アレルギー反応を起こしている可能性も。

もずく
不織布って、何だかチクチクしないかい?

カエデ
すまん、あんまり気にした事ないww

 

↑の原因による皮膚トラブルによって

炎症が痒みが続くと、

色素沈着を起こして”シミ”になってしまう事も…。

そうなる前に、早めに何かしら対処したいモノですね。

もずく
感染予防のためとはいえ、

お肌にとっては敵、かも…?

 

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【顔に使える市販薬】ざっくりまとめてみた

顔面の皮膚はステロイドの吸収率が高く

ステロイドの外用剤が使いにくいため、

選択肢は自然と狭まってきます。

 

多くの製品に含まれているのは

『ウフェナマート』という

非ステロイドの抗炎症成分です。↓

ウフェナマート

医療用医薬品では『フエナゾール』というお名前。

 

製品の特徴は、それぞれ異なります。

症状・ニーズに適した製品の選択に

1ミリでも役立てて頂ければ幸いです!

 

イハダ プリスクリードD

化粧品で有名な”資生堂”から発売されている

”イハダ”シリーズの1つがコチラ。

成分はこんな感じ。↓

【成分・分量】(1g中)

  • 抗炎症成分:ウフェナマート 50mg 
  • ビタミンE(血流up):トコフェロール酢酸エステル 5mg

(資生堂”IHADA”公式サイト『イハダ プリスクリードD』より、引用)

エマルジョンタイプでベタつかず、肌なじみが良いのが◎

目の周りやまぶたにも使用OK。(目に入らないように要注意!)

弱酸性・無香料・無着色と、肌にやさしいのもgood。

塗った上からメイクしてもOK。

もずく
流石は”資生堂”ですな。

 

痒み止めは配合されていないので、

痒みよりも、赤み等の炎症が気になる人にオススメ。

 

キュアレアa

ユニークな商品名で有名(!)な

”小林製薬”から発売されているのがコチラ。

成分はこんな感じ。↓

【成分・分量】(100g中)

  • 抗炎症成分:ウフェナマート 5g/グリチルレチン酸 0.3g
  • 抗ヒスタミン薬(鎮痒成分):ジフェンヒドラミン 1g

(小林製薬 『キュアレアa』製品情報 より、引用)

伸びの良い白色のクリーム。

炎症+かゆみのある方にオススメ

パッケージに表記してある通り、

目の周りやまぶた、口の周りにも使用OK。

(クリームが肌になじんだ後なら、上からメイクもOK)

 

キュアレア マスキュア

『キュアレア』シリーズの新商品。

”小林製薬”の十八番・ド直球なネーミング(!)で、

マスクによる肌トラブルへの訴求力がupした製品がコチラ。

成分はこんな感じ。↓

【成分・分量】(100g中)

  • 抗炎症成分:ウフェナマート 5g / グリチルレチン酸 0.3g        
  • 抗ヒスタミン薬(鎮痒成分)ジフェンヒドラミン 1g
  • ビタミンE(血流up):トコフェロール酢酸エステル 0.5g
  • 殺菌成分:イソプロピルメチルフェノール 0.1g

(小林製薬『キュアレアシリーズ マスキュア』製品情報より、引用)

『キュアレアa』に+αの成分として、

ビタミンEと殺菌成分を加えたモノがコチラ。

炎症+かゆみを抑えつつ、殺菌していく…と、

マスクによる皮膚トラブルに超ピッタリの製品です。

もずく
値段も、なぜか本家『キュアレア』より安いことが多いww

大人の事情ってヤツかな?

 

ちなみに、”効果・効能”は『キュアレアa』と同じなので

マスク内に限らず、他の部位の皮膚トラブルにも使用OK。

 

メソッド WOクリーム

『メソッド』シリーズの中で、顔周囲の肌トラブルに

訴求しているのがコチラの製品。

 

成分はコチラ。↓

【成分・分量】(1g中)

  • 抗ヒスタミン薬(鎮痒成分)ジフェンヒドラミン 10mg
  • 鎮痒成分:クロタミトン 20mg
  • 抗炎症成分:ウフェナマート 50mg
  • 組織修復成分:アラントイン 2mg

(ライオン『メソッド』公式サイトより、引用)

油中水型(油分の中に水分が分散している)クリームという

ちょっと珍しい特徴を持っています。↓

露出しがちで、乾燥などの外部刺激や衣類のスレなどの影響を受けやすい患部を

刺激から守ります。

しみない、肌にしっとりなじむクリームです。

(ライオン株式会社『メソッドWOクリーム』より、引用)

このタイプのクリームは

時間が経ってもクリーム内の水分が蒸発しにくいため、

一般的なクリーム剤より

保湿効果やや高め+皮膚を刺激から保護する効果アリ

 

鎮痒成分が2種類配合されているので、かゆみがツライ方に◎。

注意事項

”クロタミトン”は熱感刺激が若干あるため、

 症状がひどい方・傷のある方は要注意!

『イハダ』や『キュアレア』シリーズとは異なり、

 目の周囲などに使えない点は要注意!

 

もずく
ちなみに…マスク肌荒れした時、

”クロタミトン”配合の市販薬を顔に塗ったら

チリチリと刺激感が…orz

カエデ
皮膚の薄い顔だと、刺激を感じやすいのかも。

顔に塗る時は、ちょっと注意した方が

良さげかな?

 

オイラックスソフト

有名な『オイラックス』シリーズの中で、

唯一ステロイドを配合していない製品がコチラ。

成分はこんな感じ。↓

【成分・分量】(100g中)

  • 鎮痒成分:クロタミトン 10g 
  • 抗ヒスタミン薬(鎮痒成分):ジフェンヒドラミン塩酸塩 1g
  • 抗炎症成分:グリチルレチン酸 0.5g 
  • 組織修復成分:アラントイン 0.2g 
  • 殺菌成分:イソプロピルメチルフェノール 0.1g 
  • ビタミンE(血流up):トコフェロール酢酸エステル 0.5g 

(第一三共ヘルスケア『オイラックスソフト』より、引用)

ウフェナマートを配合していないため、

ウフェナマートでかぶれた経験がある方 or 

あまり効果がなかった…という方にも◎

注意事項

クロタミトンは熱感刺激が若干あるため、

 症状がひどい方・傷のある方は要注意!

 

パッケージに記載がある通り、目の周りや顔だけでなく

デリケートゾーンにも使用okですぞ。

カエデ
”オイラックス”と言っても

種類が色々あるんだねぇ…。

 

プレバリン マイケア

『プレバリン』シリーズで、ステロイドを含まないのがコチラ。

成分はこんな感じ。↓

【成分・分量】(100g 中)

  • 抗ヒスタミン薬(鎮痒成分)ジフェンヒドラミン塩酸塩 2g
  • ビタミンE(血流up):トコフェロール酢酸エステル 0.5g
  • 局所麻酔成分:リドカイン 2g
  • 抗炎症成分:グリチルリチン酸二カリウム 0.5g
  • 組織修復成分:アラントイン 0.2g

(ゼリア新薬『プレバリン マイケア』より、引用)

肌と同じ弱酸性のクリーム。

鎮痒成分として、局所麻酔成分(リドカイン)を含みます。

かゆみがツライ方に◎

コチラも、パッケージに記載がある通り

デリケートゾーンにも使用OK。

 

メンソレータム カユピットb

有名な“メンソレータム”シリーズの製品がコチラ。

成分はこんな感じ↓

【成分・分量】(1g中)

  • ジフェンヒドラミン塩酸塩…20mg
  • リドカイン…5mg
  • アラントイン…2mg
  • グリチルリチン酸二カリウム…5mg

(ロート製薬『メンソレータム カユピットb』商品情報から、引用)

『プレバリン マイケア』に似た成分構成。

かゆみがツライ方に◎

  • 無香料
  • 無着色
  • 弱酸性
  • アルコール・尿素・メントール無配合

…など、デリケートな顔の皮膚への使用にピッタリな仕様。

ワセリン(肌の水分蒸発を防ぐ)ベースで、

しっとりとした使用感のクリームです。

目や口の周りへの使用もOK。

 

薬以外にできることは?

顔の皮膚はとても薄く、

物理的な刺激によってダメージを受けやすいのが特徴。

 

「皮膚の症状がひどくなってきて、正直ツライ…」

「市販薬を1~2週間使ったけど、あまり良くならない…」

そんな方には、皮膚科への受診をオススメ。

 

薬や皮膚科への受診以外にもできる対策を、

3つほどpick upしてみました。

 

《対策その1》肌への『刺激』を減らそう【やわらか素材の活用

外用剤の使用以外に、普段使ってるマスクに

一工夫してみてはいかがでしょうか?

 

やわらかい素材(ガーゼ、コットン等)

マスクと肌との間に挟んでみると、

良いクッションになって

肌への直接的な刺激を減らしてくれますよ〜。

 

もずく自身の体験談ですが… 

柔らかめの素材を、マスクと肌との間に挟む

  • 肌当たりがグッと良くなった
  • なかなか良くならなかった肌荒れが、徐々に治っていった

↑なんて事がありました。

もずく
マスク肌荒れに悩む方は、是非一度お試しを。

カエデ
でも、夏の暑い時期だと

マスク内は特に蒸れやすいので、要注意でっせ!

 

《対策その2》肌を『清潔』に【スキンケアはサボらずに】

マスクの中は蒸れやすく、雑菌の繁殖しやすい環境に。

マスク内の汗はこまめに、やさし〜く拭き取りを。

 

帰宅後は、肌の汚れやメイクを

やさしく洗い流し、肌を清潔に

刺激の少ない基礎化粧品がオススメですよん。

カエデ
ゴシゴシ強く擦るのはNG!

 

「マスクで隠れるから、別によくない?」

スキンケアをサボると、肌のバリア機能が低下。

ますます肌荒れしやすくなります…。

もずく
はーい、スキンケア不足で

肌荒れが悪化した張本人でーす(爆)

 

《対策その3》『保湿』で、壁をしっかり構築しよう

皮膚の《バリア機能》を保つためには、

保湿をしっかり行う事が重要

水分だけではなく、油分も補うようにすると◎。

油分で膜をはる事で、水分を逃さないだけでなく

肌を刺激から保護できますよ〜。

もずく
保湿 is 大事!

 

終わりに

以上、【”マスクによる皮膚トラブル”に使える市販薬】の

まとめ記事をお送りしました。

 

今後も【もずくの市販薬勉強部屋EX】と題して、

市販薬に関する有益な情報を

ブログ記事としてupしていきます!

もずく
多忙につき、記事の更新頻度は

決して高くないので、

気長にお待ちくださいまし〜。

ご意見・ご感想や

「この市販薬をピックアップして欲しい!」等の

リクエストがありましたら、

お気軽にコメント欄に記載お願いします。

SNS(TwitterInstagram)への

DM・コメントも大歓迎!

 

という具合で以上、もずくがお送りしました~。

 

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顔に使える市販薬まとめ

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