マスク肌荒れ、してませんか?
どうも、皆さん。
“マスク肌荒れ”を起こしがち(!)な
医薬品登録販売者・もずく(@mozuku_on7sea)です。
今まで『もずくの市販薬勉強部屋』等と題して
市販薬に関する情報をまとめて置いていましたが…
との考えから、
市販薬絡みのInstagram・noteの投稿をリライト
→順次ブログ記事としてupしていく事にしました!
(パチパチパチパチ)
なかなか手が回らないようだったし、 統合して丁度良いのでは?
Twitterでのアンケートによると、 どうやら需要もあるみたいだし。
そんなワケで、今回は
《もずくの市販薬勉強部屋EX》第1回!
“マスク肌荒れ”などの【顔の皮膚に使える外用薬】について
まとめた記事をお届け。
随分と経つもんねぇ。
ちょいちょいあるね。 もずく自身、結構ひどく 肌荒れしてた時期もあったよ…(汗)
この記事は、こんな方にオススメ。↓
それでは、市販薬の世界へ潜ってみましょう…。
何故起こる?マスクによる《皮膚トラブル》
長引くコロナ禍の中で、注目度が高まってきた
マスクによる皮膚トラブル。
その要因は、大きく分けて3つあります。↓
以下、順に解説していきます。
【原因その1】マスクと肌との《摩擦》
肌には《バリア機能》というモノが備わっています。
このバリアは、化学物質や紫外線、物理的な刺激などから
肌を守ってくれる有能かつ重要な壁。
そこに、長時間のマスク装着や
マスク着脱による摩擦が加わると…
肌と繊維がこすれ合って《バリア機能》down ↓ ちょっとした刺激でも、肌がダメージを受けてしまう
その結果、かぶれ等の
皮膚トラブルを起こしてしまう事も。
【原因その2】マスク装着による《蒸れ》+《乾燥》
息によって、マスク内の温度・湿度は高い状態に。
汗や皮脂の分泌が増え、雑菌が繁殖しやすくなります。
ニキビの原因菌(アクネ菌)が増殖すると、
マスク下にニキビができてしまう事も。
(俗に“マスクネ”と言うらしい)
更に
…などの原因により、肌内部の水分は蒸発して
乾燥してしまいます。
実際は逆に乾燥している…と言う罠。
《バリア機能》の低下+乾燥 ↓ 肌が更にダメージを受けやすくなる
↑のような悪循環にハマってしまう事も…。
【原因その3】マスクとの《接触》
マスクとの接触に皮膚が負けて、
かぶれてしまう場合があります。
いわゆる『接触性皮膚炎』というヤツ。
マスクによる直接刺激だけでなく、
マスクの素材の何かに
アレルギー反応を起こしている可能性も。
↑の原因による皮膚トラブルによって
炎症が痒みが続くと、
色素沈着を起こして”シミ”になってしまう事も…。
そうなる前に、早めに何かしら対処したいモノですね。
お肌にとっては敵、かも…?
【顔に使える市販薬】ざっくりまとめてみた
顔面の皮膚はステロイドの吸収率が高く
ステロイドの外用剤が使いにくいため、
選択肢は自然と狭まってきます。
多くの製品に含まれているのは
『ウフェナマート』という
非ステロイドの抗炎症成分です。↓
医療用医薬品では『フエナゾール』というお名前。
製品の特徴は、それぞれ異なります。
症状・ニーズに適した製品の選択に
1ミリでも役立てて頂ければ幸いです!
イハダ プリスクリードD
化粧品で有名な”資生堂”から発売されている
”イハダ”シリーズの1つがコチラ。
成分はこんな感じ。↓
【成分・分量】(1g中)
- 抗炎症成分:ウフェナマート 50mg
- ビタミンE(血流up):トコフェロール酢酸エステル 5mg
(資生堂”IHADA”公式サイト『イハダ プリスクリードD』より、引用)
エマルジョンタイプでベタつかず、肌なじみが良いのが◎。
目の周りやまぶたにも使用OK。(目に入らないように要注意!)
弱酸性・無香料・無着色と、肌にやさしいのもgood。
塗った上からメイクしてもOK。
痒み止めは配合されていないので、
痒みよりも、赤み等の炎症が気になる人にオススメ。
キュアレアa
ユニークな商品名で有名(!)な
”小林製薬”から発売されているのがコチラ。
成分はこんな感じ。↓
【成分・分量】(100g中)
- 抗炎症成分:ウフェナマート 5g/グリチルレチン酸 0.3g
- 抗ヒスタミン薬(鎮痒成分):ジフェンヒドラミン 1g
(小林製薬 『キュアレアa』製品情報 より、引用)
伸びの良い白色のクリーム。
炎症+かゆみのある方にオススメ。
パッケージに表記してある通り、
目の周りやまぶた、口の周りにも使用OK。
(クリームが肌になじんだ後なら、上からメイクもOK)
キュアレア マスキュア
『キュアレア』シリーズの新商品。
”小林製薬”の十八番・ド直球なネーミング(!)で、
マスクによる肌トラブルへの訴求力がupした製品がコチラ。
成分はこんな感じ。↓
【成分・分量】(100g中)
- 抗炎症成分:ウフェナマート 5g / グリチルレチン酸 0.3g
- 抗ヒスタミン薬(鎮痒成分)ジフェンヒドラミン 1g
- ビタミンE(血流up):トコフェロール酢酸エステル 0.5g
- 殺菌成分:イソプロピルメチルフェノール 0.1g
(小林製薬『キュアレアシリーズ マスキュア』製品情報より、引用)
『キュアレアa』に+αの成分として、
ビタミンEと殺菌成分を加えたモノがコチラ。
炎症+かゆみを抑えつつ、殺菌していく…と、
マスクによる皮膚トラブルに超ピッタリの製品です。
大人の事情ってヤツかな?
ちなみに、”効果・効能”は『キュアレアa』と同じなので
マスク内に限らず、他の部位の皮膚トラブルにも使用OK。
メソッド WOクリーム
『メソッド』シリーズの中で、顔周囲の肌トラブルに
訴求しているのがコチラの製品。
成分はコチラ。↓
【成分・分量】(1g中)
- 抗ヒスタミン薬(鎮痒成分)ジフェンヒドラミン 10mg
- 鎮痒成分:クロタミトン 20mg
- 抗炎症成分:ウフェナマート 50mg
- 組織修復成分:アラントイン 2mg
(ライオン『メソッド』公式サイトより、引用)
油中水型(油分の中に水分が分散している)クリームという
ちょっと珍しい特徴を持っています。↓
露出しがちで、乾燥などの外部刺激や衣類のスレなどの影響を受けやすい患部を
刺激から守ります。
しみない、肌にしっとりなじむクリームです。
(ライオン株式会社『メソッドWOクリーム』より、引用)
このタイプのクリームは
時間が経ってもクリーム内の水分が蒸発しにくいため、
一般的なクリーム剤より
保湿効果やや高め+皮膚を刺激から保護する効果アリ。
鎮痒成分が2種類配合されているので、かゆみがツライ方に◎。
★”クロタミトン”は熱感刺激が若干あるため、 症状がひどい方・傷のある方は要注意! ★『イハダ』や『キュアレア』シリーズとは異なり、 目の周囲などに使えない点は要注意!
”クロタミトン”配合の市販薬を顔に塗ったら チリチリと刺激感が…orz
顔に塗る時は、ちょっと注意した方が 良さげかな?
オイラックスソフト
有名な『オイラックス』シリーズの中で、
唯一ステロイドを配合していない製品がコチラ。
成分はこんな感じ。↓
【成分・分量】(100g中)
- 鎮痒成分:クロタミトン 10g
- 抗ヒスタミン薬(鎮痒成分):ジフェンヒドラミン塩酸塩 1g
- 抗炎症成分:グリチルレチン酸 0.5g
- 組織修復成分:アラントイン 0.2g
- 殺菌成分:イソプロピルメチルフェノール 0.1g
- ビタミンE(血流up):トコフェロール酢酸エステル 0.5g
(第一三共ヘルスケア『オイラックスソフト』より、引用)
ウフェナマートを配合していないため、
ウフェナマートでかぶれた経験がある方 or
あまり効果がなかった…という方にも◎。
★クロタミトンは熱感刺激が若干あるため、 症状がひどい方・傷のある方は要注意!
パッケージに記載がある通り、目の周りや顔だけでなく
デリケートゾーンにも使用okですぞ。
種類が色々あるんだねぇ…。
プレバリン マイケア
『プレバリン』シリーズで、ステロイドを含まないのがコチラ。
成分はこんな感じ。↓
【成分・分量】(100g 中)
- 抗ヒスタミン薬(鎮痒成分)ジフェンヒドラミン塩酸塩 2g
- ビタミンE(血流up):トコフェロール酢酸エステル 0.5g
- 局所麻酔成分:リドカイン 2g
- 抗炎症成分:グリチルリチン酸二カリウム 0.5g
- 組織修復成分:アラントイン 0.2g
(ゼリア新薬『プレバリン マイケア』より、引用)
肌と同じ弱酸性のクリーム。
鎮痒成分として、局所麻酔成分(リドカイン)を含みます。
かゆみがツライ方に◎。
コチラも、パッケージに記載がある通り
デリケートゾーンにも使用OK。
メンソレータム カユピットb
有名な“メンソレータム”シリーズの製品がコチラ。
成分はこんな感じ↓
【成分・分量】(1g中)
- ジフェンヒドラミン塩酸塩…20mg
- リドカイン…5mg
- アラントイン…2mg
- グリチルリチン酸二カリウム…5mg
(ロート製薬『メンソレータム カユピットb』商品情報から、引用)
『プレバリン マイケア』に似た成分構成。
かゆみがツライ方に◎。
…など、デリケートな顔の皮膚への使用にピッタリな仕様。
ワセリン(肌の水分蒸発を防ぐ)ベースで、
しっとりとした使用感のクリームです。
目や口の周りへの使用もOK。
薬以外にできることは?
顔の皮膚はとても薄く、
物理的な刺激によってダメージを受けやすいのが特徴。
「皮膚の症状がひどくなってきて、正直ツライ…」
「市販薬を1~2週間使ったけど、あまり良くならない…」
そんな方には、皮膚科への受診をオススメ。
薬や皮膚科への受診以外にもできる対策を、
3つほどpick upしてみました。
《対策その1》肌への『刺激』を減らそう【やわらか素材の活用】
外用剤の使用以外に、普段使ってるマスクに
一工夫してみてはいかがでしょうか?
やわらかい素材(ガーゼ、コットン等)を
マスクと肌との間に挟んでみると、
良いクッションになって
肌への直接的な刺激を減らしてくれますよ〜。
もずく自身の体験談ですが…
柔らかめの素材を、マスクと肌との間に挟む
↓
- 肌当たりがグッと良くなった
- なかなか良くならなかった肌荒れが、徐々に治っていった
↑なんて事がありました。
マスク内は特に蒸れやすいので、要注意でっせ!
《対策その2》肌を『清潔』に【スキンケアはサボらずに】
マスクの中は蒸れやすく、雑菌の繁殖しやすい環境に。
マスク内の汗はこまめに、やさし〜く拭き取りを。
帰宅後は、肌の汚れやメイクを
やさしく洗い流し、肌を清潔に。
刺激の少ない基礎化粧品がオススメですよん。
「マスクで隠れるから、別によくない?」と
スキンケアをサボると、肌のバリア機能が低下。
ますます肌荒れしやすくなります…。
肌荒れが悪化した張本人でーす(爆)
《対策その3》『保湿』で、壁をしっかり構築しよう
皮膚の《バリア機能》を保つためには、
保湿をしっかり行う事が重要!
水分だけではなく、油分も補うようにすると◎。
油分で膜をはる事で、水分を逃さないだけでなく
肌を刺激から保護できますよ〜。
終わりに
以上、【”マスクによる皮膚トラブル”に使える市販薬】の
まとめ記事をお送りしました。
今後も【もずくの市販薬勉強部屋EX】と題して、
市販薬に関する有益な情報を
ブログ記事としてupしていきます!
決して高くないので、 気長にお待ちくださいまし〜。
ご意見・ご感想や
「この市販薬をピックアップして欲しい!」等の
リクエストがありましたら、
お気軽にコメント欄に記載をお願いします。
DM・コメントも大歓迎!
という具合で以上、もずくがお送りしました~。
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