伴奏をナメたらアカンで。
どうも、皆さん。
木管低音楽器奏者・ブログ助手のカエデです。
7月に入り、俗に言う”吹奏楽の甲子園”…
吹奏楽コンクールの時期が近付いてきましたね。
そんなワケで、コンクール直前期に練習でお悩みの
吹奏楽部員をお助けする記事を順次upしていきます。
第1弾は《伴奏》について。
それでは、どうぞ!
目次
コンクール課題曲の《伴奏》、軽視すると実はヤバイ!
今年の課題曲を聴いて、気付いた事
今年の吹奏楽コンクール課題曲の1~4を、ざっと聴いてみました。
恐らく、一番選ばれるのは『課題曲4』でしょう。↓
コンクールの課題曲としては、一番オーソドックス。
(言い方は悪いですが…) ”よくあるマーチ”です。
だから、対策しやすい。
自分たちが高校生だった時の課題曲で、似ているのはコレですかね。↓
似てません?
似てない?
でも、伴奏は似てません?
「こういう曲の伴奏って味気ない…ツマンネ (´・ω・`)」
いやいやいや、腐らないでください。
コンクール課題曲(マーチ)の伴奏って、めっちゃ大事!
むしろ、伴奏が曲の8割を占めていると言っても過言ではありませんよ!
行進曲は、伴奏が命だ!
マーチの伴奏で大事なのは『伴奏を聴いて、行進できるかどうか』。
当たり前の事かもしれませんが…
実はコレができていない学校が、地区大会や県大会クラスでは多いんです。
逆に言うと、コレができたら評価が高くなるってことです。
《伴奏系楽器の練習アイディア》とは?
課題曲の合奏練習で、『伴奏だけの演奏』を録音してみてください。
楽譜を見ながら聴くと、
音の入りや縦のライン、リズムが雑になってしまう事がわかるハズ。
この雑さを減らしてください。
改善のヒントを、以下で順番に説明していきます。
《STEP.1》スコアを読んで、曲を研究
コレができていることが、音を合わせる大前提です。
- 自分のパートと同じ動きをしているパートはどこか。
- 自分のパートと違う動きをしているパートは、どんな動きをしているのか。
…等々。
スコアには、たくさんの情報が詰まっています。
この情報を掴んでください。
《STEP.2》歌ってみる
口で歌ってみて、リズムを作れるようにしてください。
口で歌っても上手くいかない箇所は、楽器でも上手くいくハズがありません。
なぜなら、イメージできないから。
《STEP.3》頭の中で、16分音符を刻む
細かいテンポを頭の中で刻むと、
自分の作ろうとしている伴奏のリズム感が崩れにくくなります。
裏打ちの場面とかに役立ちます。
また、曲の出だしにも活用できますよ。
曲の出だしでは、指揮者が予備拍として2拍振りますよね。
その2拍で奏者側は出だしを揃えたり、リズムを揃えたりしますが、
指揮者が出す拍子を、アタマの中で16分音符で刻むと
とても合わせやすくなりますよ。
♪コチラの《吹奏楽の練習アイディア》シリーズの記事も、参考にどうぞ↓
《STEP.4》楽譜のリズムを、簡単なモノに変えて吹いてみる
例えば、裏打ち。
8分休符を意識しすぎて、裏の8分音符が遅れたりしませんか?
そういう時は、8分休符を8分音符に変えて吹いてみてください。
吹きやすくなると思います。
その状態で、正確に吹けるように練習。
↓
正確に吹けるようになったら、元のリズムに戻してください。
前よりもリズムを掴みやすくなっていると思います。
『演奏が難しい楽譜は、ソレを簡単にした状態から練習を始める』
というのは、練習の定石です。
《STEP.5》『誰に音をそろえるか?』を決める
全員、指揮棒に合わせようとしてませんか?
指揮者を見るのは大切です。
しかし、それ以上に、『誰にそろえるか』を意識するかが
リズムを合わせるのに大事なんです。
例えば…チューバが3人いたら、
- そのうち1人(A)は、指揮棒を見て合わせる。
- 残りの2人は、Aの音に自分たちの音を合わせるようにする。
合わせる人の方を意識するだけでも、音が合うようになります。
ちなみに、大学オーケストラ時代に
OBの方に教えてもらったことの中には、以下のようなモノがあります。↓
- 各楽器の2ndパートは、1stパートの音に揃える。
- 各楽器1stパートは、オーボエ1stに音を揃える。
- オーボエ1stは、指揮者に合わせる。
こんな感じで、誰に合わせるかの流れを確立しても良いですね。
《STEP.6》伴奏にも”フレーズ感”を!
伴奏の一音一音を、大事に吹き過ぎないでください。
【一音入魂】なんて、脳筋ワードでしかないですからね。
“一音入魂”って書かれたキーホルダー、
個人的に練習用バッグにぶら下げてるんだけど…ww
大体の楽譜は、8小節で1区切りです。
その8小節間を1フレーズとして演奏してください。
安定した演奏ができるようになりますよ。
伴奏が上手くできたら、後はメロディが上に乗っかるだけ。
伴奏がしっかりすると、メロディがかなり吹きやすくなりますよ!
【終わりに】”伴奏の土台”をキッチリと作り上げよう!
そんな感じで、”伴奏系楽器の大切さ”と
”具体的な練習アイディア”をお届けしました。
キッチリした伴奏の土台を作り上げる事が、とにかく重要です。
記事内の練習アイディアを、是非参考にしてみてくださいね。
という具合で以上、ブログ助手のカエデがお送りしましたー。
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