【キングダム】が激アツ!
どうも、皆さん。
ポケモン大好き元ナースのもずく(@mozuku_on7sea)です。
皆さん、『キングダム』という漫画はご存知ですか?
現在、映画も公開されていて
何かと話題沸騰中ですね。
(原泰久・作『キングダム』より、引用)
この大ヒット中の映画『キングダム』にて
吉沢亮氏が演じる準主役・第31代秦王である嬴政(えいせい)。
後に、中国史上初めての皇帝となった人物です。
映画公開を記念して【”キングダム”関連人物列伝】と題し、
関連する人物にスポットを当てて紹介していきます。
今回は、始皇帝に関する記事をお届け。
それでは、古代中国の歴史を紐解いていきましょう。
目次
”暴君”として、悪く描かれる始皇帝
(原泰久・作『キングダム』より、引用)
マンガでは、イケメンの青年として描かれ、
名君ぶりを発揮している嬴政。
しかし、彼は中華統一後に
民間の医学・占術・農学以外の全ての書物を焼き払い、
多数の儒学者を生き埋めにした
『焚書坑儒(ふんしょこうじゅ)』を実行した
張本人でもあります。
語られる事が多いみたいだね。
秦が滅びた後に建国された
漢の初代皇帝・劉邦(りゅうほう)が
英雄の理想像として語られることもあり、
何かと低く評価されがちな始皇帝・嬴政。
しかし、彼は二千年以上も経った現代中国に
大きな影響を与える大改革を行っていたんです。
以下、詳しくみていきましょう。
中国統治の基本理念を描いた嬴政
中華統一を果たし、皇帝となった嬴政。
彼は『郡県制』という統治システムを使って
中国全土を支配しました。
中国全土を36に分け、
36の『郡』(日本の都道府県みたいなモノ)を設置
↓
そこに、中央から派遣された一代限りの官僚を
配置して支配する仕組み。
この『郡県制』の優れた点は
中国全土に皇帝の意思を伝え、実行できる事。
秦以前に中国を支配していた”周(しゅう)”の国では、
国内に世襲の地方領主がいました。
彼らは”領地でどのような政治を行ってもよい”権限を
与えられていたんだとか。
そのため、周の王の権限は弱かった模様。
都道府県知事の権力が強すぎる感じかな?
思うような政治をしようとしても、地方領主を説得し、
1つにまとめ上げるのは決して簡単ではなかった様子。
複数のリーダーが一致団結する事の難しさは、
現在のEUの混迷ぶりを見ればよくわかりますね。
地方に世襲ではない官僚を送って支配させれば、
この問題は解決します。
皇帝が思うような政治をやろうとする時、
皇帝に選ばれた官僚たちは
その意思を代行するだけだから、とてもシンプル。
その理念のために実行されたのが、以下の施策です。
施策1:民衆からの武器の没収
日本で豊臣秀吉が行った“刀狩り”みたいなモノですね。
民衆から武器を取り上げる事で、反乱を起こしにくくしました。
せっかく統一したのに、また反乱を起こされて
政権を転覆されてはひとたまりもないですね。
施策2:文書主義の徹底
中央から指示を出す時に必要なモノが文書。
文書で指示を出せば、効率的かつ正確に指示が伝わります。
間違った内容が伝わる恐れがあるよね。
施策3:文字の統一
文字の統一は、文書で正確に指示を出す上で必要不可欠。
当時の中国は、地域ごとで漢字の表記がバラバラだったんだとか。
無理もない話だよね。
併せて、重さや長さなどの単位や
貨幣も統一されました。
施策4:道路網の整備
道路は重要なインフラの1つ。
中国各地に官僚を送ったり、文書を届けたりするのに
必要だったため、整備されました。
現代も生きる始皇帝・嬴政
『郡県制』は秦滅亡後の漢にも引き継がれました。
初代皇帝・劉邦は、
”領土の一部を郡県制で皇帝が統治し、それ以外は地方領主に任せる”という
『郡国制』を採用。
しかし、後に地方領主たちが起こした《呉楚七国の乱》という反乱の後は
『郡県制』を採用するように。
そして現代。
中国は、中央政府を支配する共産党が
中国全土の行政機関に指示を出す…という政治システムで動いています。
ココに始皇帝・嬴政が描いた理想が残っている、と言えるのでは?
(原泰久・作『キングダム』より、引用)
中華統一後、始皇帝・嬴政は不老不死になる事を願うも、その願いは叶わず。
紀元前210年に死去。そのわずか3年後に秦は滅亡。
しかし、彼の魂は今も息づいていると言えます。
《オマケ》という名の補足
始皇帝に関連する場所が、日本にもあった!
不老不死になることを願った始皇帝・嬴政は
徐福という人物に不老不死の薬を探すように命じました。
徐福は、不老不死の薬を探す旅に出た後、戻らなかったそうですが…
日本(三重県熊野市)に漂着した(!)という伝説があります。
そのため、熊野市には《徐福の宮》
和歌山県新宮市には《徐福公園》という観光スポットがありますよ。
どちらも三重県内を通る【JR紀勢本線】を使って行く事が可能。
徐福公園は、名古屋から特急を使えば
3時間半で行けます。興味のある方は訪れてみては?
参考書籍を一挙公開
この記事を書く際、参考した本をご紹介。
↑『キングダム』の世界を理解するためには、現時点ではこの本がベスト!
↑”世界史”の一部として、中国史の事も触れられています。
ブログ助手・カエデは、この本を読んで始皇帝の凄さを知りました。
↑「始皇本紀第六」で、始皇帝の事が記されています。
読みにくいですが、とことん知りたい方にはオススメ。
始皇帝の生涯をざっと読みたいなら、このマンガがオススメ。↓
この巻には、始皇帝の一生が書かれています。
”暴君”としての側面がしっかり描かれていますよ。
終わりに
以上、『キングダム』準主役・嬴政に関する記事を
お届けしました。
”キングダム”関連人物に関する記事は
まだまだ続く予定なので、乞うご期待!
という具合で以上、もずくがお送りしましたー。
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