ツライ”花粉症”対策にコレ1本!《ステロイド点鼻薬》まとめ【もずくの薬勉強部屋EX】

桜が咲くまで(咲いてからも)『花粉』のターン!

 

どうも、皆さん。

2024年の時点では花粉症になってない

現役の医薬品登録販売者・もずく(@mozuku_on7sea)です。

もずく
”三重県”って花粉めっちゃ飛ぶらしいけど、

今のところはセーフww

 

今回は、

市販薬絡みのInstagram・noteの投稿をリライトした

《もずくの薬勉強部屋EX》をお届け。

★もっと多くの“医薬品登録販売者”に情報を届けたい

★より有益な情報を発信→ブログのパワーアップを図りたい

 

との考えから始めたシリーズです。

カエデ
今回は、間隔空けずに更新キターww

もずく
毎年繰り返す“花粉症”の事は、

早めに記事としてまとめておきたいんでww

 

今回は、第4回という事で

前回に引き続き

一定の時期になると薬相談が増えてくる

『花粉症(アレルギー性鼻炎)の薬』に関する記事をお届け。

もずく
薬の種類が多いから、

記事を何本かに分けていきまっせ!

 

今回は

【ステロイド点鼻薬】をまとめた記事

お届けします!

この記事は、こんな方にオススメですよ~。↓

こんな方にオススメ

  • 研修中の登販で、薬接客がただただ不安…orz
  • 試験に合格してから日が浅くて、もはや不安しかない!
  • 忙しくて、薬の勉強する時間が取れないンゴ…orz
  • 市販薬に関する知識、ドンドン深めていきたい!
  • 忙しくて調べ物する時間がないので、”情報まとめ”をサクッと読みたい!

 

それでは、市販薬の世界に潜っていきましょう。

 

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『ステロイド点鼻薬』って?《ざっくり解説》

その名の通り、ステロイド成分の点鼻薬です。

鼻の粘膜でアレルギー反応や炎症を抑える働きがあります。

何と、鼻炎の三大症状である「くしゃみ」「鼻水」「鼻詰まり」の全てに

効果は ばつぐんだ!

医師が診療の参考にする『鼻アレルギー診療ガイドライン』上でも

初期療法から軽症〜重症まで、治療の選択肢として

広く推奨されている薬なんです。

もずく
それくらい効果が実証されているモノなんだよ。

カエデ
へぇ〜、スゴイなぁ。

軽い症状だったら、コレ一本でいけるかも?

 

【ステロイド点鼻薬】安全性や欠点は…?

『ステロイド』と聞くと、

「なんか怖いから嫌だ」

「副作用が心配…」など、

あまり良くない印象があるかもしれません…。

しかし、その点はご安心を!

点鼻薬として使う場合、その量はほんの僅か。

鼻ピンポイントでしっかり効き目を発揮する上、

全身への副作用は少なめ。

実は、効果・安全性が高め!というスグレモノなんです。

オマケに、一日の使用回数

『血管収縮剤入り点鼻薬』(詳細は後述)と比べたら少なめ。

基本的に1日2回(朝・夕)の使用でOK。

(1日最大使用回数の範囲内で、症状に応じて点鼻回数の調整可能)

思った以上にメリットが多いんです。

カエデ
医師が治療に使うだけの事はあるねぇ。

もずく
医療用は、小児にも処方されるそうだよ。

ちなみに、副作用は稀に起こる事がある

(全く無いというワケではない)ので、

以下に簡潔にまとめておくね~。

 

 《ステロイド点鼻薬》副作用

  • 鼻の痒み、刺激感、乾燥感
  • 鼻出血、鼻の中のかさぶた
  • 喉の不快感  …など。

(詳細は、各製品の添付文書を参照)

あと、欠点としては…

後述する『血管収縮剤入り点鼻薬』より

即効性はやや劣ります。

(”約1~2日”で効果が発現するとされています)

しかし、使い続けている内に効果が安定して

『血管収縮剤入り点鼻薬』より優れた効果を持続して発揮

ツライ鼻症状をラクにしてくれるように。

もずく
詳細は後で書くけど…

『血管収縮剤』の即効性が高過ぎるんだぜ…!

カエデ
スタートダッシュはちょっと遅めでも、

後から追い付いて華麗に抜き去った挙句、

徐々に距離を突き離していくのか…。

ステ点鼻…優秀な子…!

 

『血管収縮剤入り点鼻薬』って?《ざっくり解説》

前回の記事でも登場した『血管収縮剤』

鼻粘膜の血管を収縮させ、

鼻づまりを緩和します。

 

『抗ヒスタミン成分』『殺菌成分』、

モノによっては『抗炎症成分』『抗アレルギー成分』も

一緒に配合されています。

もずく
“抗ヒスタミン成分”には、くしゃみや鼻水を

抑える効果があるよ。

カエデ
前回同様、複数の成分でコンビを組んで

鼻炎の症状を何とかしよう、という感じかな?

 

前回の内服薬(第1世代抗ヒスタミン薬)に関する記事の中で、

  • 『相談すること』『してはいけないこと』が多く、使用には注意が必要
  • 長期連用には向かない

と書いた記憶があります。

 

実は、点鼻薬になっても同様に

使う時には注意が必要なんです…!

 

【血管収縮剤入り点鼻薬】お手頃価格と即効性に潜む《罠》

実は、

  • お手頃な価格で買える
  • 即効性が高い(使用後、数分~十数分で鼻スッキリ)

という特徴があります。

そのせいか、店頭で様子を見ていても

コチラに手を伸ばす人が多い印象アリ。

 

しかーし、残念ながら

世の中はそんなに甘くはありません…!

注意事項

  • 長期連用はNG
  • 長期使用で、逆に鼻詰まりが強くなってしまうリスクあり。
  • 一部の疾患の症状を悪化させるリスクあり(『相談すること』参照)
  • 眠気が出るリスクあり、車の運転NG(『抗アレルギー成分』配合の製品)

鼻詰まりは一時的に解消されますが、あくまで一時的なモノ。

効き目が切れたら、また鼻が詰まってきます…。

すると、1日に何度もシュシュっと点鼻するハメに。

(製品によって多少前後しますが、1日最大5~6回まで使用可)

「どうしても鼻が詰まってしんどい!無理!」って時に

一時的に使うだけにとどめ、

1週間以上の連用は避けるのが◎。

もずく
花粉シーズンを安全に、快適に乗り切るには

《ステロイド点鼻薬》がオススメ!

カエデ
“血管収縮剤”入りのヤツを複数本買うお金で、

ステロイド点鼻薬が買えるんだねぇ。

 

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メジャーな製品をざっくりまとめてみた

どこのドラッグストアにも置いてあるような

割とメジャーな点鼻薬の情報をまとめてみました。

 

使用可能年齢や製品の特徴は

それぞれ異なります。

お客様のライフスタイルに合った製品の選択に

1ミリでも役立てて頂ければ嬉しいです!

 

フルナーゼ点鼻薬

最近、『指定第2類医薬品』に区分が変わったのがコチラ。

(市販薬の区分的に、以前は薬剤師がいる店舗のみでの販売でした。)

配合成分はコチラ↓

★成分(100ml中)

  • フルチカゾンプロピオン酸エステル:51mg

フルナーゼ点鼻薬『製品情報』添付文書より、引用)

ステロイド成分のみで、余分な成分を含まないのが◎。

眠くなる成分は入ってません。

鼻の粘膜で効果を発揮した後、体内で素早く分解されるので、

全身への副作用の心配は少なめ。

カエデ
運転への注意事項が無いのはイイネ!

 

【特徴】1日2回で、何かと使いやすい!

他のステロイド点鼻薬とは異なり(詳細は後述)、

15歳から使えます!

また、添付文書上、

使ってはいけない疾患が少ない点もポイント高し。(詳細は後述)

もずく
《ステロイド点鼻薬》に共通の禁忌を

以下にまとめておくね~。

 

 《ステロイド点鼻薬》してはいけないこと

以下の人は使用NG。

  • 全身の真菌症、結核性疾患、感染症
  • 反復性鼻出血
  • 鼻腔内が化膿している人
  • 妊娠、または妊娠していると思われる人

 

左右の鼻腔内にそれぞれ1回ずつのスプレーを

1日2回(朝・夕)やる事で、

(症状に応じて1日最大4回まで可:使用間隔は3時間以上)

快適な状態を24時間維持することができます!

1年の間に3ヶ月まで使用可能。

カエデ
3ヶ月を越えての使用はNGなんだねぇ。

もずく
コレを越えて使いたい時は、

花粉症じゃない『他の疾患』の可能性もあるからねぇ。

必ず耳鼻科などを受診してね~。

 

『よくある質問』から、個人的に気になる事とその回答を

抜粋してみました。参考までにドゾー。↓

Q:ニオイはついてるの?

A:添加物として配合されている成分による『バラのような香り』がします。

 

Q:鼻の中で逆流しない?

A:滞留性にすぐれたマイクロミスト(微細な霧状の粒子)が

鼻腔内の炎症部位にいきわたるので、少量で効き、逆流が起きにくいです。

 

Q:1本のボトルで、どのくらい長く使えるの?

A:1日2回左右の鼻腔内にそれぞれ1回ずつ噴霧した場合、

約2週間使用することができます。

フルナーゼ『よくある質問』より、一部引用)

 

ナザールαAR 0.1%

数ある”ナザール”シリーズの内、

『血管収縮剤』を含まない《ステロイド点鼻薬》のナザールはコチラ。

清涼感がある『クールタイプ』はコチラ↓

配合成分はコチラ↓

★成分(100g中)

  • ベクロメタゾンプロピオン酸エステル:0.1g

(佐藤製薬『製品検索』ナザールαAR 0.1%より、引用)

ステロイド成分のみで、余分な成分を含まないのが◎。

眠くなる成分も無配合。

この成分も、鼻の粘膜で効果を発揮した後は

体内で素早く分解されるので、全身への副作用の心配は少なめ。

 

【特徴】フルナーゼと異なる《注意事項》アリ

この『ベクロメタゾンプロピオン酸エステル』は、

市販薬では18歳から使用可能となります。

(18歳未満は使用NGなので、要注意!)

また、市販薬の添付文書上、

使ってはいけない疾患は『フルナーゼ』よりも多め。

 《”ベクロメタゾン”で追加》してはいけないこと

以下の人は使用NG。

  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 喘息
  • 緑内障

カエデ
…”フルナーゼ”の方が使い勝手良くない?

 

 『ナザールαAR』独自の特徴

  • 薬液が逆流しない容器
  • 患部に留まりやすいよう製剤に工夫アリ

”用法・用量”は、『フルナーゼ』と同様で

左右の鼻腔内にそれぞれ1回ずつ、1日2回(朝・夕)スプレー。

(症状に応じて1日最大4回まで可:使用間隔は3時間以上)

コチラも、1年の間に3ヶ月まで使用可能です。

もずく
”ナザールスプレー”とは似て非なるモノ。

買い間違えには要注意!

カエデ
”金”と”銀”のパッケージが目印だね。

 

パブロン鼻炎アタックJL

『血管収縮剤』を含まない

”パブロン”シリーズの《ステロイド点鼻薬》はコチラ。

配合成分はコチラ↓

★成分(100g中)

  • ベクロメタゾンプロピオン酸エステル:0.1g

大正製薬 製品情報サイト『パブロン鼻炎アタックJL』より、引用)

『ナザールαAR』同様、ステロイド成分のみ。

余分な成分を含まないのが◎。

眠くなる成分も無配合です。

 

【特徴】液ダレしにくい工夫アリ

薬液が患部でジェル化して、液ダレしにくいのが特徴。

添加物に”l-メントール”を含み、

スーッとした使用感の模様。

『パブロン鼻炎アタックJL』添付文書より)

 

”使用上の注意”や”用法・用量”は、『ナザールαAR』と同様。

もずく
コチラも、『血管収縮剤』入りの

”パブロン点鼻”とは全く異なるモノだよ~。

 

エージーアレルカットEXc

『エージーアレルカット』シリーズの《ステロイド点鼻薬》はコチラ。

配合成分はコチラ↓

★成分(100g中)

  • ベクロメタゾンプロピオン酸エステル:0.1g

第一三共ヘルスケア 製品情報『エージーアレルカットEXc』より、引用)

『ナザールαAR』『パブロン鼻炎アタックJL』同様、

ステロイド成分のみ。

余分な成分を含まないのが◎。眠くなる成分も無配合です。

 

【特徴】2023年に”リニューアル”!

高粘性の薬液で患部に留まりやすく、液ダレしにくいのが特徴。

添加物に”l-メントール”や”ハッカ油”を含み、

スーッとした使用感アリ。

容器に工夫アリ、最後まで使い切る事ができるのも◎。

 

”使用上の注意”や”用法・用量”は、

『ナザールαAR』『パブロン鼻炎アタックJL』と同様です。

実は、2023年秋頃にリニューアルしています。

その辺の事も含め、『よくある質問』から

個人的に気になる事とその回答を

抜粋してみました。参考までにドゾー。↓

Q:エージーアレルカットEXc<季節性アレルギー専用>のリニューアル前との違いは何ですか?

A:パッケージの変更と共に、より噴霧しやすい容器へ改良することで、

従来品より使いやすさを向上させました。

 

Q:エージーアレルカットEXcは、1本でどのくらいの期間使えますか?(何噴霧)

A:1噴霧量は0.05mLです。10mLで200噴霧できます。1日最大4回(左右1噴霧ずつ、8噴霧まで)の使用で、約25日間使用していただけます。

 

Q:エージーアレルカットEXcの残量は外から見て分かるのでしょうか?

A:容器ラベルの間から確認できる「青いライン」が残量の目安となります。青いラインが上まで上がりきったら残量なしのサインとなります

 

Q:エージーアレルカットEXcは、なぜ18歳未満は使用できないのでしょうか?

A:医療用ベクロメタゾンプロピオン酸エステル点鼻薬の注意に「長期、大量使用により発育障害をきたすおそれがある」との記載があることから、慎重を期して18歳未満の使用を禁止しています。

(エージーアレルカットEXc『よくあるご質問』より、引用)

もずく
コチラも、『血管収縮剤』入りの

”エージーアレルカット”とは全く異なるモノだよ。

 

終わりに

以上、『ステロイド点鼻薬』の比較記事をお届けしました。

今後も【もずくの市販薬勉強部屋EX】と題して、

市販薬に関する有益な情報を

ブログ記事としてupしていきます!

もずく
多忙につき、記事の更新頻度は決して高くないので、

気長にお待ちくださいまし〜。

ご意見・ご感想や

「この市販薬をピックアップして欲しい!」等の

リクエストがありましたら、お気軽に

ブログやSNS(TwitterInstagram)にDM・コメントを

お願いします。

 

という具合で以上、もずくがお送りしましたー。

 

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