どうも、皆さん。
吹奏楽歴11年、オーケストラ歴4年のもずく(mozuku_on7sea)です。
【吹奏楽の練習アイディア】シリーズの第三弾!
今回は、前回記事の続編です。
今回のお題は『管楽器演奏のための呼吸』について。
前回記事をまだチェックしていない方は、コチラから。↓
『吹く』事と”呼吸”って、絶対に切り離せない事だよね~。
皆さんの”音楽ライフ”の参考になれば幸いです。
このシリーズの過去の記事はコチラから↓
目次
本題に入る前の注意事項
このシリーズの記事を読むにあたっての
注意を二点、先に記しておきます。↓
♪記事内容は『吹奏楽コンクール』を意識した記述になっていますが、
アンサンブルコンテストや演奏会、普段の練習にも使えます。
♪このシリーズの記事で書いている事は、
「こうしなければならない」というモノではありません。
あくまで「提案」の一つです。
コレを取り入れるかどうかは、読者である貴方次第です。
…上記を念頭に置いた上で、このシリーズの記事をお楽しみください。
『たくさん息を吸う』ための考え方
低音域の練習について、前回の記事で解説しました。
コレをやってみると、たくさんの息が必要とされる事が
実感して頂けるかと。
…という事は、”たくさん息を吸う”必要が出てくるワケです。
やっぱり”呼吸”って、管楽器演奏の上で大事だね!
管楽器演奏の際の呼吸について、以下のような言葉を
一度は聞いた事があるのでは?
「横隔膜を下げて」
「おなかに息を入れて」
…ハッキリと断言します。
こいつら、全部忘れてしまってください!
実は、これらの言葉を鵜呑みにすると
身体に不要な緊張が走り、力みが生じます。
↓
その結果…逆に呼吸の妨げに!
特に、管楽器演奏で必要な
”息を吸う事”が妨げられてしまいます!
長かったなぁ…。
もっとシンプルに考えてみましょう。
肺をフルに使って、たくさん息を吸う
↓
たくさん吐く
実は、コレでOKなんです。
逆に”ハードモード”になっちゃうんだよねぇ。
管楽器演奏のための呼吸をより良くするために、
ココで一つ、考えてみてください。
Q:肺の一番上はどこでしょうか?
肺の一番下はどこでしょうか?
…
(久々に【解剖学】の教科書を開く)
…
A:肺の一番上は、鎖骨あたり。
下(肺の両サイド+後ろ側)は、腰のくびれあたり。
思ったよりも肺は上まであって、大きいんです。
コレを理解するだけでも、呼吸が変わってくるかと。
身体の機能をある程度理解する事は、楽器演奏に大きく影響しますよ。
『より良いブレス』のためのトレーニングとは?
では、『より良いブレス』のためのトレーニングには、
どんなモノがあるのでしょうか?
ココでは、いくつかの方法を紹介します。
是非参考にしてみてくださいね。
トレーニング方法 【その1】
息を吐いて吐いて、とにかく吐く!
↓
『もう吐けない!』という所まで吐く!
↓
その後、「息を吐くのをやめる」
ココで大事なのは「息を吐くのをやめる」のであって、
「息を吸う」のでは無い事です。
空気が身体の中に入ってくるのが感じられると思います。
実はこの時、効果的なブレスができているんです。
繰り返しやって、感覚を掴んでください。
トレーニング方法 【その2】
この方法では”ブレスビルダー”と言う練習器具を使用します。
使用方法の動画があったので、参考までに↓
身体をリラックスさせた状態で、ブレスビルダーに息を入れます。
↓
中のピンポン玉がフヨフヨと上がります。
↓
しっかり息を吐いたら、ピンポン玉が落ちてこないように
すぐに管から空気を吸ってください。
ピンポン玉が落ちないように
管の中に息を吐き、管から息を吸う。
コレの繰り返し。実にシンプル!
ブレスビルダー使用時のポイントは、以下の3点。↓
- リラックスした状態で、視線は前に。
- 長く吸って、長く吐くようにする。
- 吐く時は、がむしゃらに息を管の中に入れない。
このトレーニング方法で、
唇から外側の空気の流れ
+
楽器演奏時の吸う⇔吐く
…という感覚が掴めます。
コレはかなりしんどい練習ですので、必ず適宜休みを取ってくださいね!
上記二つのトレーニング方法は、”呼吸”の良いヒントになるハズ。
是非試してみてくださいね。
『姿勢』と”呼吸”との間の切っても切れない関係
最後に、『姿勢』について。
【音を作るのが息】である事もあり、より良い姿勢を学ぶ事は大切です。
『身体に不要な力みが生じていない状態で演奏する事は、管楽器演奏の理想。』
…と言う事を、かつてプロの指揮者の方に
教えてもらった経験があります。
姿勢については、以下の本が非常に参考になります。↓
この本は、演奏する上で関わってくる筋肉や骨格の事が記されています。
絵を多く掲載していて、専門知識が無くてもわかりやすいのが◎。
トロンボーン奏者に限らず、管楽器奏者にとって
有益な情報がたくさん載っています。
自分の身体を正しく理解し、楽に吹くための大きな助けとなるハズ。
医療系学部の学生が教科書にしてる専門書(医学書)って、
結構なお値段なんだよね…。
この記事で解説した『肺』の事も、この本の内容に含まれています。
終わりに
以上、 『管楽器演奏のための呼吸』についてお送りしました。
管楽器の演奏上で重要だから、
二つの記事にまたがってお届けしたよ~。
次回は『発音』に関する記事を更新予定です。
乞うご期待!
という具合で以上、もずくがお送りしましたー。
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