どうも、皆さん。
吹奏楽歴11年、オーケストラ歴4年のもずく(@mozuku_on7sea)です。
【吹奏楽の練習アイディア】シリーズ、今回は番外編!
お題は『楽器を使わない練習』について。
当分は手元に帰ってこない…。
そんな時にも、今回の記事の内容が役立ちますよ!
それでは、早速いってみましょう。
目次
本題に入る前の《注意事項》
このシリーズの記事を読むにあたっての
注意を二点、先に記しておきます。
・記事内容は『吹奏楽コンクール』を意識した記述に
なっていますが、アンサンブルコンテストや
演奏会、普段の練習にも使えます。
・このシリーズの記事で書いている事は、
「こうしなければならない」というモノではありません。
あくまで「提案」の一つです。
コレを取り入れるかどうかは、読者である貴方次第です。
…上記を念頭に置いた上で、
このシリーズの記事をお楽しみください。
『楽器を使わない練習』の重要性
吹奏楽、オーケストラの練習って
必ず楽器を吹くモノ…と思っていませんか?
ロングトーン、スケール等の基礎練習、
曲の練習なんかも、楽器を吹いてナンボ!
…って思っていませんか?
上手くなるためには、楽器を吹くことはモチロン不可欠。
しかし!ソレが全てではありません。
時には、楽器を使わない練習を織り混ぜる事も
上達に必要なんです。
その事を、以下で順に説明していきます。
【しく●り先生】から学ぶ『○○○を置け』
先週(2017年9月3日放送)の『し●じり先生』、ご覧になりましたか?
「森本稀哲の新庄愛がすごすぎるwww」
「新庄、顔変わった?」
「引退試合のエピソード、感動した!」…等々、
見てて面白かったですね。
しかし、この記事で取り上げたいのは
そういう事ではありませんww
ココで取り上げたいのは、次の言葉。
「とりあえず、バットを置け。」
森本稀哲選手は、新庄選手に出会った辺りの頃、
バッティングの成績が伸び悩んでいたそうです。
そんな時、新庄選手はこうアドバイスしたんだとか。
「とりあえずバットを置け。」
新庄選手と一緒に行った自主トレでは、そのアドバイスに従って
バットには触れなかったのだとか。
その結果、なんと…
バッティングの成績が向上!!
バットを置くことで、頭の整理をして
『相手ピッチャーは、どういう球を投げてくるのか?』
等々をしっかり考えるトレーニングができたそうです。
その結果、相手ピッチャーとの対戦に集中できたんだとか。
コレは、吹奏楽やオーケストラの練習とも
同じだなぁ、と感じましたね。
『とりあえず楽器を置け』のすゝめ
楽器を置いて練習する事のメリットとは何か。
大きく分けて3つあります。↓
- 楽器を置く事で、冷静に分析できる
- 楽器の練習の方向性を見直す事ができる
- 楽器がなくても、上達できるようになる
①は、森本選手の言っている事と重複します。
②は①の結果です。コレが意外と大事。
「練習の質」とも関わってきます。
方向性が間違ってたら
とんでもない事になるんだよね…。
③については、楽器を練習できる環境が
十分に整っていない方にとって、大きなメリットですね。
では、楽器を置いて
具体的にどう練習すれば良いのか?
以下、練習アイディアを6つ挙げていきます。
是非参考にしてみて下さいね!
具体的な練習方法1:スコアリーディング
スコアを見ながら、曲の分析をします。
「私のパートと同じ事をやっているパートはどこだろう?」
「私のパートの、このパッセージの音の入りは、
どのパートの、どの部分を聴いて入ればいいんだろう?」
「和音構成はどうなっているんだろう?私はⅠ音?Ⅴ音?Ⅲ音?」
…こうやって分析する事で、初めてセクション練習や
合奏が活きてきます。
すごく大事な事なんですが、意外と疎かにしがち。
楽器なし練習メニューの中では、最も重要なモノです。
具体的な練習方法2:エア楽器練習
「エア楽器?なんで?」と思われるかもしれません。
しかし、コレが効くんです。特に木管楽器!
普段吹いている楽器の長さに近い棒を用意。
楽譜とメトロノームを準備。
↓
ソレを楽器に見立てて、指回しの困難なパッセージを練習。
ゆっくり(確実に、余裕でできるテンポ)からスタート。
大事なのは、正しい運指を確認して、ソレを正確に行う事。
楽器の練習の時とは違って、この練習なら運指に集中できるハズ。
具体的な練習方法3:歌う
メロディーの練習に最適です。
「どうメロディーを歌いたいのか」を明確にしましょう。
また、音程は正確に!
音程の感覚をつかむのに役立ちますよ。
具体的な練習方法4:口ずさむ
ややこしいリズムをつかむのに最適です。
ややこしいリズムが含まれているパッセージを口ずさみます。
もちろんメトロノームを使って、ゆっくりから。
楽譜に記されているリズムを、
正確に口ずさめるテンポから始めてください。
具体的な練習方法5:”練習器具”を使ったトレーニング
進歩を克ち取り、良い習慣にさらに磨きをかけるためには、
楽器を離れて、身体の仕組みを活用する。
(『金管奏法のカリスマ アーノルド・ジェイコブスはかく語りき』より、引用)
このシリーズの以前の記事で紹介した
”ブレスビルダー”のような器具を使って練習します。
コレを使うメリットは
《”呼吸”について、新しくてより良い習慣を身につけやすい》こと。
楽器練習の中で呼吸習慣を改善しようとしても、
『楽器を吹く』事と『身に付いてきた呼吸習慣』がセットになってしまっていて、
実は結構やりにくいんです。
楽器を置いて”ブレスビルダー”に取り組んでみると、
『今まで身に付いてきた呼吸習慣』がぶり返さないので、すごく良いですよ。
♪使用方法についての参考動画はコチラ↓
『視線は前に、長く吸って長く吐く』という事を
意識してやってくださいね。
感覚が掴めてきたら、楽器を使って練習してみましょう。
出しやすい音で、ロングトーンをやってみるとかでok。
楽器を吹く事と、ブレスビルダーを使った時の感覚を
すり合わせていってください。
♪詳細は、以下の記事をチェック!↓
『呼吸』以外にも、アンブシュアの改善なんかもオススメ。
使い方は↓の記事をチェックしてみてくださいね。
♪ホルン奏者・ごんざゆういち氏のブログ記事をチェック!↓
個人的によくやるのは、
「円盤のついている方とは逆の、細いほうをくわえ、数十秒維持する」使い方。
コレをやると、アンブシュアを作るのに必要な筋肉が鍛えられますよ!
具体的な練習方法6:自分の演奏を録音で聴く
コチラも、以前の記事で説明した方法です。
♪詳細は以下の記事をチェック!↓
…ざっと6つのアイディアを挙げてみました。
忙しい社会人の方に特にオススメです!
捻り出すのが難しいんだよな~…
終わりに
以上、【楽器を持たない練習】でした。
様々な理由により、楽器練習の時間が
十分に取れない方、是非参考にしてみて下さいね!
という具合で以上、もずくがお送りしましたー。
あわせて読みたい《関連記事》
【吹奏楽の練習アイディア】シリーズの記事はコチラから↓
- 吹奏楽の練習アイディア《その1》録音・録画のすゝめ
- 吹奏楽の練習アイディア《その2》楽器にしっかり息を入れる
- 吹奏楽の練習アイディア《その3》管楽器演奏のための呼吸
- 吹奏楽の練習アイディア《その4》発音
コメントを残す