”ベンゼン環”って、六角形の中に顔書きたくなるよね。
どうも、皆さん。
化学大好きな理系メガネの元ナース・もずく(@mozuku_on7sea)です。
改めて”薬草園”を見に行きたいんだYo!
…という好奇心に突き動かされて、十年振りに行ってきました!
今回は、名古屋市立大学の大学祭の1つ
薬学部による【薬学祭】の突撃レポをお届け。
この記事は、こんな方にオススメですよ。↓
・忙しくて、”薬学祭”に行き損ねた…orz どんな感じだったか知りたい。
・【薬草園】って、どんな植物を育ててるの?
・薬学部ならではの《体験型企画》が気になるなぁ。
それでは、田辺通キャンパスへ足を踏み入れてみましょう。
目次
【薬学祭】へGO!
《名古屋市立大学 薬学部》のざっくりした概要
愛知県名古屋市瑞穂区、お花見スポットとして有名な『山崎川』の近くに
キャンパスを構える【名古屋市立大学 薬学部】。
数少ない公立大学 薬学部の1つでもあります。
名大には薬学部が無いワケだし。
公立大学&東海地区で唯一、
《医学部・薬学部・看護学部の医療系3学部+付属病院を有する》…という
強力な特徴も併せ持っていますよ。
薬学部では、6年制と4年制に分かれていて
- 6年制:「薬学科」薬剤師の養成
- 4年制:「生命薬科学科」研究者の育成
…をそれぞれ目指しているんだとか。
平成25年度に改築工事が終了して、現在のキャンパスの姿になった模様。
改修前の姿(ボロい…)だったもんねぇ。
☆《名古屋市立大学 薬学部》については、コチラをチェック!↓
薬学部(田辺通キャンパス)へのアクセス
地下鉄桜通線『瑞穂区役所』が最寄り駅。
”1番出口”を出て、横断歩道は渡らずにスグ左に曲がり
あとはひたすら直進。
”田辺通キャンパス”(通称:薬キャン)に到着!
六角形は『ベンゼン環』を表しているんでしょうか。
建物がすごくキレイですね。
キレイになったなぁ。
『化学大好き理系メガネ』が、”薬学祭”を全力で体験してみた
さて、ココからは”化学大好き理系メガネ”な管理人・もずくによる
”薬学祭”体験レポを、写真と共にお届けしていきます。
↑パンフレットがコチラ。
有毒植物もある”秘密の花園”?《薬草園》見学ツアー
まず、足を運んだのは『薬草園見学』。
研究用・教育用の植物を栽培しており、普段は立ち入り禁止なエリア。
この機会に是非見ておきたいですね。
↑薬草園見学パンフレット。
薬草園で栽培している主な植物について
説明が書かれています。
『薬草園見学ツアー』は要予約。朝一で突撃してきました!
以下、薬草園の植物(一部)を、写真と共にお送りします。↓
↑マオウ(麻黄)
『登録販売者試験』に頻出な生薬。”葛根湯”に配合されています。
成分(エフェドリン)は、ドーピング禁止薬物。
↑ジギタリス
コチラは西洋薬(ジゴキシン)として使われる生薬。
強心作用があり、心不全の治療に使われるモノです。
↑カラスビシャク
ハンゲ(半夏)の基原となる植物。
↑カンゾウ(甘草)
コチラも『登録販売者試験』でお馴染みの生薬。
漢方の他、食品添加物(甘味料)としても使用される売れっ子。
畑が寂しすぎないか?と思いきや、カンゾウとゆー植物は土から一杯栄養とっちゃうから、この面積だとこんだけしか植えれないんだってさ。
すごいよね。 pic.twitter.com/S51dXBmlcb— 油沼(薬剤師さんの備忘録 19話) (@minddive_9) 2018年10月21日
…栽培するの大変そう。
↑シャクヤク(芍薬)
『立てば芍薬』と美しさを表す言葉に登場する植物。
冬になると地上部は枯れる…との事で、シーズンオフな状態。
鮮やかな色の花は、初夏に咲くんだとか。
↑ウコン(鬱金)
『ウコンの力』でお馴染み。
食品添加物(黄色の着色料)としても使用されているんだとか。
↑「今年のウコンは出来がイマイチ」…らしい。
↑ショウガ(生姜)
漢方では、ショウキョウ(生姜)・カンキョウ(乾姜)。
これからの季節、”しょうが湯”が美味しいですよね。
↑トウキ(当帰)
漢方では、婦人科薬に配合される事が多い生薬。
↑ウツボグサ
利尿作用のある生薬・カゴソウ(夏枯草)の基原となる植物。
↑ツルドクダミ
生薬・カシュウ(何首烏)の基原となる植物。
その名の通り、つるが伸びてくるので支柱が立ててあります。
↑ダイダイ
- 未熟な果実=キジツ(枳実)
- 成熟果実の皮=トウヒ(橙皮)
…という生薬になるんだとか。
…こんな感じで、様々な種類の薬用植物を見る事ができました!
机上で勉強するよりも、実際に植物を見た方が
何倍も印象に残るから不思議。
個人的には、とても勉強になりました。
”薬草園産植物”のお菓子
薬草園産の植物を使ったクッキー・ケーキが売っていたので購入。
助手への手土産用に、味は『ウコン』をセレクト。ものすごく黄色。
《漢方体験コーナー》で”試食・試飲”してみた
コチラのコーナーでは《漢方薬の試飲・生薬の試食》をやっていました。
口直し用のお茶も準備してあるので、
安心して(?)味見をする事ができますよ。
↑一部の生薬の展示もアリ。
ケイヒ(桂皮:いわゆる”シナモン”)と、
薬草園でも育てているトウキ(当帰)。
(味覚がおかしくならない程度に)何種類か生薬を味見してみる事に。
- カンゾウ(甘草)…名前の通り、甘かった。
- トウキ(当帰)…後味に謎のスパイシー感あり、微妙。
…個人的には、カンゾウの味が一番まともだった気がしますww
さて、次は漢方の試飲へ。
まずは『登録販売者試験』でもお馴染みの
”小青龍湯(しょうせいりゅうとう)”からチャレンジ!
(安全のため、マオウ抜きのモノでした)
薄い水様の痰・鼻水が出る
気管支炎、アレルギー性鼻炎に◎な漢方。
”THE☆漢方”って味がする。
次は”抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)”にチャレンジ。
ざっくり言うと、メンタル系に効く漢方です。
まあまあ飲みやすいかな。
最後は”五苓散(ごれいさん)”。
口渇、めまい、嘔吐、頭痛、下痢、二日酔いなどに◎な漢方。
一番飲みやすい!
…途中、何度も口直しのお茶を挟みました。
(そうしないと、味覚がどうにかなりそうなのでww)
個人的には、”小青竜湯”が一番マズいという結論に。
実際に試飲・試食したのは初めてだったので
良い経験になりました。
【製薬体験】で、化学の不思議を体験!
もう一つの”薬学祭”の目玉企画がコチラ『製薬体験』。
実験器具を使って、実際にバスボム・ハンドクリーム・芳香剤を
作れちゃいます!
製作したモノは持ち帰って、自宅で使用できます。モチロン無料。
最高だと思うなぁ。
今回は、芳香剤を作る事に。
↑人気企画につき、要予約。
↑待っている間に、芳香剤に使う香りのお勉強。
↑白衣を羽織ると、一気に研究者感がup。
大学1年生の時の化学(実験アリ)は面白かったけど、
液体窒素で凍傷作っちゃったしww
↑芳香剤を作る手順はコチラ。
アルギン酸ナトリウムが地味に溶けづらい…ww
芳香剤の色は、目に優しく青をセレクト。
アルギン酸ナトリウム水溶液を、塩化カルシウム水溶液に
ポタポタと滴下していくと…
アラ不思議!雫がゲル化していきますよ~。
色が赤だとイクラに見える罠ww
滴下速度を気にしちゃったよ…orz
香りは”グレープフルーツ”を選択。
完成品はコチラ。↓
キレイな青色のゲルになりました。良い感じ。
↑記念写真をパチリ。
大学生以来の化学実験でしたが、とても楽しめました。
お土産もできたし、大満足!
このコーナー、結構な人気で親子連れも多かったですよ。
化学の不思議が体験できるので、個人的には超オススメです。
お腹が空いたら、『模擬店』で食事
建物の外には、各クラスや研究室などが出店している
模擬店がたくさん。
薬学祭なう!
画像は2Bの模擬店のトルネードポテト! pic.twitter.com/HuunH6IPa5— K.Kei (@kittppi) 2018年10月20日
薬学祭我らが1Aの模擬店はわらびもち!
味はきなこ、抹茶、ココアで、トッピングはあんこと黒蜜があります! pic.twitter.com/rh76Z0UZbG— K.Kei (@kittppi) 2018年10月20日
薬学祭2Aの模擬店はベビーカステラ!!
1カップ200円、3カップ500円でお得! pic.twitter.com/EHNbqglYTK— K.Kei (@kittppi) 2018年10月20日
薬学祭の、遺伝情報学の模擬店は、プルコギ!豚肉のプルコギ辛いけど美味しいo(^o^)o pic.twitter.com/X8uuXbT96i
— K.Kei (@kittppi) 2018年10月20日
こんな感じで、色々な食べ物が楽しめます。
個人的に、焼きそばと唐揚げを食べました。美味。
↑看板娘ならぬ”看板紳士(?)”として、教授のパネルが…ww
今日は薬学祭ですね!
弊研究室は団子を売っています!
なんと原価率はちじゅ…おっと誰か来たようだ pic.twitter.com/ndEq35ZkIP— 【準公式】【名市大】臨床薬学教育研究センター (@rinsyoyakugaku) 2018年10月20日
原価を気にしたら、模擬店で飲食できない…ww
【結論】結局”薬学祭”がメチャクチャ楽しめた件【まとめ】
メインステージに書かれた【検証】に対するもずく的結論としては、
『”世界で一番”かどうかはわからないけれど、
ここ十年で行った学祭の中では一番楽しかった』ですね。
何と言っても、薬学部ならではの体験型企画
”薬草園見学”と”製薬体験”がとても良かった。
化学・クスリの不思議を体験できる点では、
名市大の”薬学祭”は個人的に超オススメです!
”薬学祭”公式Twitterアカウントもあるので、興味のある方は
フォローしてみてはいかがでしょうか。↓
☆”薬学祭”の情報をチェック!
- 名古屋市立大学・薬学祭 @yakusai_ncu
【オマケ】”薬学祭”のこぼれ話いろいろ
さて、ココからはオマケのコーナー。
ハイ!ひょっこり…?
メインステージ上には、何とあの有名人が!
ひょっ「ご」りはん…?
ベンゼン環の真ん中から、ひょっこりww コレには思わず爆笑ww
UMAとも触れ合える!
今日は薬学祭もありました。
明日も、薬学祭あります!馬術部ではふれあい、エサやり体験やってまーす✨✨
そちらもお願いします😊 pic.twitter.com/BXaBoTCUHY— 名古屋市立大学馬術部 (@meishidai_uma) 2018年10月20日
このキャンパスの一角には厩舎があり、
馬術部のUMA(馬)が飼育されています。
ニンジンをあげないと蹄をカンカンして催促する馬タンかわええ pic.twitter.com/FdFii64a2f
— 油沼(薬剤師さんの備忘録 19話) (@minddive_9) 2018年10月21日
UMAと触れ合うのを、すっかり失念していた…ぐぬぬ。
”名工大テント”の謎
名工大のテントが立ち並ぶ名市大の薬学祭に行ってきました。 pic.twitter.com/IaOyUJ5ADs
— 油沼(薬剤師さんの備忘録 19話) (@minddive_9) 2018年10月21日
そう言えば、模擬店のテント等は大体”名工大”のモノでしたw
名市大って、テント持ってない…?
そういえば自分が薬学祭の実行委員長を務めたときもテントが足りないから名工大に借りた記憶があったんだけど, これはもう通例になっているのかな. それとも自分の記憶がおかしくなったのかな.
— 山本雅洋 (@pharmasahiro) 2018年10月21日
あっ…(察し)。コレ、もう通例になってるのでは…?
終わりに
…以上、【名古屋市立大学 薬学祭】突撃レポを
お届けしました。
興味のある方、是非足を運んでみてはいかがでしょうか?
という具合で以上、もずくがお送りしましたー。
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