あの『忠臣蔵』と同じくらい、吹奏楽部の冬の名物。
どうも、皆さん。
トロンボーン歴十数年の元ナース・もずく(@mozuku_on7sea)です。
そんな事も言ってられないんだよねぇ。
さてさて、今年もやって参りましたね~。
吹奏楽部の冬と言えば…やはりコレですよ。
【吹奏楽アンサンブルコンテスト】!
今回は、1/13(日)に三重県文化会館 大ホールで行われた
三重県アンサンブルコンテスト【高校・南地区大会】演奏レビューを
お届けします!
それでは、夏ほどメジャーではない
≪冬の吹奏楽の世界≫へ潜入してみましょう!
目次
1分以内で読める【アンサンブルコンテスト】概要
ココで「アンサンブルコンテストって何?」という方の為に
昨年同様、”1分以内に読める簡単な解説”を置いておきます。↓
(ご存知の方は、モチロン読み飛ばしてOK。)
~アンサンブルコンテストって?~
少人数の重奏(アンサンブル)のコンテスト。(通称:アンコン)
♪編成
人数は3人~8人まで。
木管楽器・金管楽器・打楽器・コントラバスによるモノ。
(ただし、コントラバスのみの編成・リコーダーは×)
♪演奏に関する諸々の制限・禁止事項
・同一パートを2名以上で演奏する事は× (1人1パートでヨロシク!)
・独立した指揮者は立てない (演奏者間で合わせよう!)
♪演奏曲/演奏時間
任意の1曲(組曲も可)/5分以内
(曲のテンポが途中で遅くなって、時間オーバーしたら失格!)
(Wikipedia「全日本アンサンブルコンテスト」より、一部引用・要約)
夏のコンクール(全体合奏)とは違って、
演奏者1人1人の「個の力」が試されますよ~。
夏みたいに誤魔化しが効かないのがミソ。
コンテスト会場入り ~当ブログお馴染みの”県文”~
今回の会場は、夏の時と同様『三重県文化会館』。(通称:総文、県文)
コチラの会場、当ブログでもすっかりお馴染みに…ww
今回の会場は、音の響きが◎な”大ホール”。
↑プログラム合間の休憩中な”大ホール”。
地区大会は、入場料・パンフレット共に無料。
県大会からは有料かもしれません。ご注意を…。
♪会場へのアクセスは、コチラをチェック! ↓
三重県の「地区」割り振り
「高校の部」での地区割り振りは、以下のような感じ。↓
♪南地区…中勢、南勢地区の高校
(ざっくり言うと…亀山市、津市とそれより南の地域にある高校)
♪北地区…北勢地区、鈴鹿市、伊賀市の高校
(北勢とは…桑名市、いなべ市、三重郡、四日市辺りの事)
(参考:三重県吹奏楽連盟 公式HP)
今回聴いたのは「南地区大会」。
「北地区大会」は、同じ日に”中ホール”の方で行われていました。
交互にする事で、公平性を保ってるのかも…?
演奏全体のレビュー
各校の差が縮まってきた?《木管アンサンブル》
良い成績を取れたかどうかは、
- 楽器をしっかり鳴らせているか
- 音程が合っていたか
- 縦のラインが揃っているか
この3点を出来ていたかどうか。
その傾向は昨年同様、変わっていませんでした。
ただし、その差は以前よりも縮まっていました。
「どうしたら良い賞を取れるのか?」
インターネットに容易にアクセスできるようになって、
方法論が広く認知されてきたのかもしれませんね。
身近なモノじゃなかったから…時代を感じるねぇ。
もはや、どの高校が金賞・地区代表になってもおかしくない…
そんな風に感じました。
「コレいいね!」と感じた高校《木管アンサンブル編》
やはり、皇學館高校の演奏は別格。
皇學館高校とそれ以外の高校のと差は、依然としてありました。
皇學館高校は、上記3点を高いレベルでこなせているのはモチロン、
- ダイナミクスレンジをつける
- アクセントなど、表現をはっきり付けている
…といった高次元の要素をこなせていました。
ソレをこなすための土台となる
基礎技術がしっかりしている事もあって、
「流石だな~」と感じました。
皇學館以外で、個人的に上手いと感じたのは
久居高校のサックス4重奏。
個人の技量が優れている上に、縦のラインや音程も合っていて、
今大会の木管楽器アンサンブルの中でも
非常に上手いと感じました。
鼻詰まりしている音が気になる!《金管アンサンブル》
筆者は長年”トロンボーン”を吹いているため、
金管楽器に関しては結構厳しめな評価です。
その点、ご了承ください。
木管は各校の差が縮まっているように感じたけど、
金管はそんな事ナッシング!
昨年同様、まるで鼻詰まりを起こしているかのような、
遠くに抜けないイマイチな音が多過ぎ!
楽器が鳴らせておらず、やはり音色もイマイチですね…。
コレは誤魔化せないよねぇ。
多くの団体に共通して見受けられるのは、
- 発音が雑、ボヤけている
- フレーズの処理の雑さが目立つ
- 長い音符を変に後押ししている
- Tpが高音を外し過ぎている
…の4点でしょうか。
「コレいいね!」と感じた高校《金管アンサンブル編》
木管アンサンブルの所でも触れましたが、皇學館高校は上手いですね!
数ある団体の中でも、やはりココは別格。
皇學館高校は、まず個々人が楽器を良く鳴らせていました。
細かい縦のライン、音色、ハイトーン…等々、どの要素も秀逸。
あと、金管アンサンブルで個人的に良かったのは
津西・相可・久居の3校ですね。
楽器をよく鳴らせていて、全体のバランスも◎。
『呼吸』は”基本”かつ”重要”なポイント!
『吹奏楽の練習アイディア』シリーズの記事でも書いたのですが…
管楽器演奏において『呼吸』は基本的かつ重要なポイントです。
楽器の音色も変わってくるよ。
たっぷり吸うためには、しっかり吐く事が大事。
たっぷり吸う事ができれば、
楽器への「息の圧力」もラクに掛ける事が可能に。
「息を入れて、楽器を鳴らす」という事ができて初めて
”リズム””ハーモニー” ”メロディー”…等々を
練習する段階に至れるのでは…?と、個人的には思います。
♪【呼吸】に関しては、以下の記事をチェック! ↓
Pick Up!《津高校吹奏楽部チーム》
数ある高校の中でも、個人的に注目している高校がコチラ。
いわゆる”推し”の高校ですねww
よく頑張ってるな~と思うんだよね。
今回もpick Upしてレビューしていきます。
<木管6重奏>
1人1人の音色は良いですね!メロディの歌い方も◎。
ただし、縦のラインが雑になってしまったように感じました。
テンポの速い箇所で、アンサンブルが崩壊しかけていたり
メロディが先走って、伴奏とズレてしまったり…。
そこを改善できれば、もっと良い演奏になるのでは。
ちなみに、コントラバスは伴奏として頑張っていたのですが、
全体的にやや遅れがちでしたね…。
低音楽器は、高音楽器に比べて客席に音が届くのにタイムラグがあり、
若干遅れて聴こえる傾向があります。
コントラバスは、その傾向が非常に顕著でした。
(コレは津高だけではなく、他グループの大部分にも見られた事ですが…。)
<クラリネット5重奏>
縦のラインを合わせるという事をよく練習したのだなぁ、と感じました。
まとまりのある演奏で◎。
難しいパッセージもこなせていました。
ただ、全体的にやや音色が細いように感じましたね。
小さくまとまりすぎている…という印象。
ソコを改善できたら、更に良い結果が手に入ったのでは。
<サックス4重奏>
曲の立ち上がり、テンポのゆったりとした部分で
やや不安定だったのですが、それ以外は安定。
各楽器の音のバランスも、非常に◎。
昨年に引き続き、気品のある演奏でした。
『こういう演奏をするグループに、地区代表になって欲しいなぁ…。』と
演奏後に思いました。
終わりに
以上、三重県アンサンブルコンテスト【高校・南地区大会】演奏レビューでした。
コンテストの結果だけが全てではありません。
今後も、是非『音を楽しむ』事を忘れずに
練習に励んで欲しいですね!
という具合で以上、もずくがお送りしましたー。
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昨年の【冬の大会】アンサンブルコンテスト、こんな感じでした。↓
吹奏楽部【夏の大会】演奏レビューの記事はコチラ ↓
総文行った日の昼食は、コチラのお店で食べる事多し。
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